ハッシュタグは企業がSNSのアカウントを活用していくうえで欠かせない機能です。今回は、そもそもハッシュタグってなに?という基礎的な疑問から、どのように使われているのかを解説していきます。
目次
1. ハッシュタグ(#)とは
2. ハッシュタグの打ち方
3. ハッシュタグの検索方法
4. ハッシュタグの使用用途
5. ハッシュタグの計測は可能?
6. ハッシュタグを活用してファンとコミュニケーションを取りましょう!
1. ハッシュタグ(#)とは
ハッシュタグとは簡単に言えば、SNS上で特定のワードやトピックを分類・強調することで、ユーザーがそれらを見つけるのを簡単にする記号、方法です。
Twitterにおいてハッシュタグは、投稿内のどこでも配置できますが、文末につけられることが多いです。
ハッシュタグを使わなくてもTwitterの検索機能ではキーワードが含まれている投稿を見られます。検索機能ではハッシュタグと違い、ユーザー名にキーワードが含まれているアカウントも表示されてしまいます。ハッシュタグを活用することでそのキーワード・またはテーマに関する投稿をピンポイントで探せるんです!
1-1. ハッシュタグ(#)とシャープ(♯)の違い
ハッシュタグとたまに間違えられるのが音楽記号のシャープ(♯)です。ハッシュタグと違い、よく見ると横線は少し右上がりになっていますね。
似たような間違いだと、長州力さんが投稿したハッシュドタグ(井長州力)がありました。
間違えはしたものの、このツイートは投稿されてからわずか1か月で50万以上のいいねを獲得しています。凄まじいです。
2-1. ハッシュタグが青くならない場合
ハッシュタグは正しく入力していれば青字になって表示されます。青色になっていない場合、「スペース・句読点」や「改行」が原因かもしれません。
2-1-1. 「スペース・句読点」が原因の場合
図のように、文字が最後まで青色にならない場合、ハッシュタグ(#)と前の文章がスペースで区切られていない、または文中にスペースが混じっている可能性があります。ハッシュタグを複数入力する場合も注意が必要で、ハッシュタグどうしの間にはスペースや改行を入れる必要があります。
また、#内部に「、」や「。」などの句読点が混ざるとハッシュタグがうまく機能しません。他にも「+」や「-」など、ハッシュタグの中に記号を含ませることはできず、ハッシュタグ内で言葉を区切りたいときは「_(アンダーバー)」で区切れます。
2-1-2. 「改行」が原因の場合
ハッシュタグを打つ途中で改行してしまうと、ハッシュタグの適応外になってしまいます。ハッシュタグ内にスペースを含めた場合と同じように、普通のテキストとして認識されてしまいます。
1-2. ハッシュタグの数は何個が最適なのか
ハッシュタグは投稿内に何個でも付けられますが、Twitterは140字と字数制限があることもあり、一般的には2~3個までにするのがよいと言われています。Twitterの公式サイトではハッシュタグの使用は2個までを推奨しています。
2. ハッシュタグの打ち方
まずはTwitter内での正しいハッシュタグの打ち方を覚えて、シーンに合わせて活用できるようにしましょう。
方法は簡単で、自分がグルーピングしたいワードやトピックの前に#をつけるだけです。♯(シャープ)でも井(いげた)でもありません、#です!
3. ハッシュタグの検索方法
Twitterには、日々たくさんのハッシュタグが作られ、飛び交っています。その中で自分が求めている情報はどれなのか、探すのは一苦労です。
ここでは、自分の知りたいハッシュタグとそれに関連する投稿の調べ方をお伝えします。
3-1. ハッシュタグとトレンド
トレンド機能を活用することで、今話題になっている情報を見られます。トレンドには「今」Twitter上で多くツイートされているキーワードやハッシュタグが確認できます。
自社のキャンペーンをTwitter上で行った際に、そのハッシュタグがトレンドに入っているかどうか、一つの指標にしてもいいかもしれませんね。
また、別の使い道としては現在トレンドに上がっているキーワードにのってみる、つまりトレンドキーワードを取り入れてつぶやくこともできます。トレンドに自社発信のハッシュタグをランクさせることは難しくても、「うまく活用する方法はある!」ということですね。
3-2. ハッシュタグと複数検索
トレンド機能では一つのハッシュタグの投稿一覧を見られますが、複数のハッシュタグが含まれた投稿を見ることはできません。投稿内容をより絞って調べたいときは、検索機能を使います。
検索窓にハッシュタグを二つ入力することで、二つのハッシュタグ、どちらも含まれた投稿を見られます。
トレンド、検索機能の他にも、投稿に含まれているハッシュタグをクリック・タップすることで、そのハッシュタグが使用されているツイートを一覧で確認できます。期間を区切って調べたいときは、Twitterの高度な検索を利用することで、指定された期間のハッシュタグが使用されたツイートが表示されます。
つぶやきデスクではキーワードを登録しておくことで、Twitter内でどれくらいキーワードが利用されているのか確認できます。登録されたキーワードの使用回数が急激に増えるとアラート機能により、通知します。
4. ハッシュタグの使用用途
それではハッシュタグが実際にどのように使用されているか、確認していきましょう。
4-1. ハッシュタグキャンペーンを使ってイベントの集客
イベントを行う際は事前にハッシュタグを決めておくことで、イベントに活用できます。イベントの開始前にイベント内容や会場など、ハッシュタグを使用してツイートしておけば、ハッシュタグからイベントについて調べられるようになります。そうすることで、イベントをユーザーに認知してもらえる機会が得られます。
さらに、イベント中の内容を参加者がハッシュタグを使って拡散したものは、後で参加者が見返すだけでなく、イベント終了後もイベントのハッシュタグを検索したユーザーにイベントがあったことを認識してもらえます。
たとえば株式会社丸井グループ様のアニメ事業では、イベントの最新情報や各店舗にある商品情報について、Twitterで情報発信を行っています。アニメ公式アカウントとの相互プロモーションを行う際に、ハッシュタグを必ず付け、そのアニメのファンの方々が情報を探しやすくするように意識しているとのこと。
また、商品や入場券の情報を店舗の状況に応じてこまめに投稿することで、店舗に来た時には「すでに売り切れていた」などの悲しい事態を可能な限り無くす取り組みもされています。
4-2. 絵文字(ハッシュフラッグ)
ハッシュフラッグとは、特定のキーワードにハッシュタグをつけるとハッシュタグの後ろに絵文字が付いてくる機能です。当初は運営が設定したハッシュタグ(定型文や時節もの)を投稿すると、上図のようにTwitter独自の絵文字が表示されました。「コカ・コーラ」がハッシュフラッグ対応初ブランドとなってから、期間限定で表示される絵文字が続々と増えていきました。
現在は企業ブランドを個性的に演出し、会話中の存在感を出させるための広告として多くの企業に活用されています。最近ですと「FF7R」、「ポケモン」や「アベンジャーズ」などの例もあります。
企業の新商品発売や大規模なキャンペーンを開催する際に、話題を創り出し、拡散するための新たなスタンダードとして注目したいところですね。
なお、ハッシュフラッグはTwitter広告の「ブランド絵文字」というサービスです。ご利用を検討される際は公式サイトをご確認ください。
5. ハッシュタグの計測は可能?
自分たちがキャンペーンで使用しているハッシュタグがどれくらい利用されているのか、拡散されているのかは運用担当者としては気になるところ。Twitter公式のツールでツイッターアナリティクスがありますが、ツイッターアナリティクスでは、ハッシュタグの計測はできません。
Twitterクライアントなど、外部ツールを使用することで計測ができるようになります。
つぶやきデスクには、キャンペーンなどの応募を集約できる「検索フォルダ」という機能があります。検索フォルダ機能を使うことで商品名やイベントのハッシュタグなど、指定したキーワードを含むツイートを収集、さらにはその結果をCSV形式でダウンロードできます。
用途は様々ですが、商品名や競合のキーワードを登録し新たなネタや気づき・学びを得るためであったり、社名を登録して、ポジティブ・ネガティブ関係なく多くの意見を集めソーシャルリスニングに多く利用されています。
6. ハッシュタグを活用してファンとコミュニケーションを取りましょう!
つぶやきデスクにはハッシュタグを活用した施策をより効果的にする機能がたくさんあります!
- フォロワー/他社アカウントの活動時間帯分析(ヒートマップ)
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フォロワーが活動している時間帯をヒートマップで見られます。ハッシュタグを活用したキャンペーンでは、初速の拡散度合いも重要になってきます。ヒートマップが赤くなっている時間帯に投稿することでクリック数などのエンゲージメントを増やせます。この機能を活用してから、自分たちの感覚と実際のフォロワーの行動に違いがあったと、利用しているお客様からお声がけいただくことも少なくありません。
機能の詳細を見る - キャンペーンなどの応募を集約可能な検索フォルダ
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キーワードを登録しておくことで、Twitter内でどれくらいキーワードが利用されているのか確認できます。また、特定のハッシュタグをつけて発言したユーザーを対象にキャンペーンを行いたい場合にも有効です。さらに絞り込み機能や検索結果をCSV形式でダウンロードできるので、一気に可視化できます。
機能の詳細を見る - 複数ユーザーへDMの一斉送信可能
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多数のフォロワーの中から対象者を抽出し、お知らせやキャンペーンの当選通知を一斉送信できます。これにより運用担当者の負担軽減や送信時の誤送信を防げます。加えて、送るメッセージの中に送り先ユーザーの名前を入れることもできるので、機械的な対応にならず、親しみのあるメッセージを送れます。
機能の詳細を見る - ハッシュタグ・署名などの定型文登録
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ハッシュタグや署名などの定型文を登録できます。これにより、ハッシュタグの付け忘れや誤字をせず正確に投稿ができます。店舗の完売情報や整理券の状況などを段階ごとに定型文化しておくことでスムーズに情報を伝えられます。
機能の詳細を見る
ハッシュタグは誰もが気軽に使える機能です。ハッシュタグをうまく活用し、ファンとのコミュニケーションをより円滑に進めていきましょう!