Xはアメリカ合衆国の企業「X Corp.」が運営する、短文のメッセージを投稿して他のユーザーと交流できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。以前は「Twitter」というサービス名で知られており(2006年にアメリカで開始され、日本では2008年以降に普及)、2023年7月24日にイーロン・マスク氏によって「Twitter」から「X」に名称が変更されました。
メッセージを投稿することは「ポスト」と呼ばれ、通常ユーザーは最大140文字(全角)または280文字(半角)以内の短い文章を公開できます。テキストの他に画像、動画、リンクなども投稿可能で、他のユーザーの投稿をタイムラインで閲覧することもできます。
また、ユーザー同士は、いいね、リポスト(旧リツイート)、リプライ(返信)を行うことでコミュニケーションが可能で、フォローしたユーザー間ではDM(ダイレクトメッセージ)でプライベートメッセージのやり取りも行えます。
X(旧Twitter)の特徴
リアルタイム性がある
ユーザーが投稿した情報がすぐに反映され、世界中の人々が瞬時にアクセスできるという特徴があります。これにより、最新の出来事やトレンドを即座に把握し、共有することが可能となります。
また、多くのユーザーが同時期に関心を持っている話題やハッシュタグが「トレンド」として表示されます。これにより、現在世間で注目されているテーマを即座に知ることができます。
情報の拡散力がある
ユーザーが投稿(ポスト)をリポスト(共有)することで、その情報がフォロワーのタイムラインに表示され、さらにそのフォロワーがリポストすることで情報が拡散していきます。これにより、興味深い情報や重要なニュースを迅速に広めることが可能です。
また、投稿に関連するキーワードを「#」でタグ付けすることで、同じ関心を持つユーザー間で情報を共有しやすくなります。適切なハッシュタグを使用することで、投稿の可視性が向上し、拡散力が増します。
匿名性が高い
Xは、アカウント作成時に本名や個人情報の入力が必須ではないため、ユーザーは仮名やハンドルネームで活動することができます。ユーザーは実名や個人情報を公開しないことで、自身の意見や感想を気軽に発信することができます。
X(旧Twitter)の基本的な機能
以下、基本的な機能について解説します。
投稿(ポスト)
通常ユーザーは全角140文字、半角280文字以内のテキストを投稿できますが、Xの有料サブスクリプションプランであるX Premiumに加入すると、最大25,000文字の長文を投稿することができるようになります。投稿には、通常版・有料版問わず、画像、動画、リンクを添付することも可能です。
フォローとフォロワー
興味のあるユーザーをフォローすると、そのユーザーの投稿が自分のタイムラインに表示されます。また、自分をフォローしているユーザーはフォロワーと呼ばれます。
タイムライン
フォローしているユーザーの投稿が時系列やアルゴリズムに基づいて表示されます。最新の情報や友人の近況をリアルタイムで確認できます。
リポスト(旧リツイート)
他のユーザーの投稿を自分のフォロワーに共有する機能です。これにより、興味深い情報や重要なニュースを広めることができます。
いいね
投稿に対して共感や支持を示す機能です。「いいね」した投稿はあとでまとめて確認することができます。
リプライ
他のユーザーの投稿に対して返信する機能です。これにより、特定の投稿に関する会話やディスカッションが可能となります。
ハッシュタグ
「#」記号の後にキーワードを付けて投稿することで、同じトピックに関する投稿をまとめて閲覧できます。例えば、「#旅行」とタグ付けすると、他のユーザーが同じタグを使った投稿を簡単に見つけることができます。
ダイレクトメッセージ(DM)
特定のユーザーと非公開でメッセージをやり取りする機能です。設定により、全ユーザーからのメッセージを受信することも可能です。
リスト
特定のユーザーをグループ化して、リストとして管理する機能です。これにより、関心のある分野や友人グループの投稿を効率的に閲覧できます。
ブックマーク
あとで見返したい投稿を保存する機能です。ブックマークした投稿は自分だけが確認でき、他のユーザーには通知されません。
検索機能
キーワードやハッシュタグを入力して、関連する投稿やユーザーを探すことができます。これにより、興味のあるトピックや最新のニュースを簡単に見つけることができます。
トレンド
現在X上で話題になっているキーワードやハッシュタグを表示する機能です。これにより、最新のトレンドや人気の話題を把握することができます。
Grok(グロック)
Xのデータに基づいて対話や画像生成を行うAIチャットボットで、「X Premium+」(最上位有料プラン)のユーザーのみ利用することができます。
X(旧Twitter)を利用する主なメリット
Xを利用すると、以下のようなメリットがあります。
- 情報を多くのユーザーに迅速に届けることができる
- 不特定多数のユーザーの意見が分かり、コミュニケーションも取れる
- 企業イメージをブランディングできる
- 効率的な情報発信ができる
情報を多くのユーザーに迅速に届けることができる
Xはリポスト(旧リツイート)機能やハッシュタグを活用することで、投稿が短時間で広範囲に拡散されます。これにより、個人の意見や企業の宣伝などを多くのユーザーに迅速に届けることが可能です。
不特定多数のユーザーの意見が分かり、コミュニケーションも取れる
Xでは、幅広い年齢層のユーザーのリアルな意見を得ることができます。リプライやダイレクトメッセージを通じてユーザーのニーズや意見を聞いたり、関係性を深めることも可能です。
企業イメージをブランディングできる
Xの拡散力とコミュニケーション機能を活用することで、企業はブランドイメージを構築できます。例えば、親しみやすい投稿やユーザーとの積極的な交流を通じて、企業の特徴や価値観を効果的に伝えることができます。また、商品やサービスのPRを通して、企業の認知度上昇も見込めます。
効率的な情報発信ができる
Xでは公式アカウントとは別に、商品やサービスの紹介、問い合わせ・サポートなど、目的に応じた複数のアカウントを作成・運用することが可能です。これにより、ユーザーにとってわかりやすく、効率的な情報発信が叶います。
X(旧Twitter)の利用にあたっての注意点
Xは様々なメリットのある便利なサービスですが、利用にあたっては注意しなければならないこともあります。
- 個人情報を公開しないよう気をつける
- 位置情報の取り扱いに注意する
- 不確かな情報の拡散を避ける
- 誹謗中傷や攻撃的な投稿を避ける
- 投稿内容の編集はできない
個人情報を公開しないよう気をつける
氏名、住所、電話番号などの個人情報を投稿しないようにしましょう。これらの情報が公開されると、プライバシーの侵害や悪用のリスクがあります。
また、会社の不利益になるような発言もしないようにしっかりと確認してから投稿するようにしましょう。
位置情報の取り扱いに注意する
写真や投稿に位置情報を含めると、現在地や自宅の場所が特定される可能性があります。位置情報の共有は慎重に行いましょう。
不確かな情報の拡散を避ける
真偽が確認できない情報を投稿またはリポスト(リツイート)すると、誤情報の拡散につながります。情報の信頼性を確認してから発信・共有するようにしましょう。
誹謗中傷や攻撃的な投稿を避ける
他人を傷つけるような投稿は、名誉毀損やトラブルの原因となります。よかれと思った発言が炎上することもありますので、投稿内容は慎重に検討しましょう。
投稿内容の編集はできない
一度投稿した内容は編集することができず、また、完全に削除できない場合もあります。投稿前に内容を再確認し、問題がないかをしっかりチェックしましょう。
X(旧Twitter)の利用手順
- ウェブブラウザで公式サイト(https://x.com/)にアクセス
※スマホで使用する場合は、「X」アプリをインストールします。 - 「アカウントを作成」をクリック
- 必要情報(名前、電話番号またはメールアドレス、生年月日)を入力し、「次へ」をクリック
- 登録した連絡先に送られてくる認証コードの送信に「OK」し、送られてきたコードを入力
- パスワードを設定し、プロフィール情報を入力
- 興味のあるトピックを選択し、提案されたユーザーをフォローすると、アカウント作成が完了